子供からお年寄りまで世代問わず大人気!
口にする機会が多い身近な食べ物ですが・・・ソーセージとウィンナーの違いってなんだろう?
「ソーセージ」とは?
「ソーセージ」とは、塩などで漬け込んだ肉をひき肉にし、香辛料を加え練り合わせ、腸詰にし薫製・ボイルしたものの総称。
ひき肉の種類は決まっておらず、豚以外にも牛・羊・鶏・魚肉を使ったものでも「ソーセージ」と言います。
「ウィンナー」とは?
「ウィンナー」とは、オーストリアのウィーン地方発祥のもので「ウィーン風」や「ウィーンの」という意味。
正式には「ウィンナーソーセージ」ということになります。
・・・つまり「ウィーン風のソーセージ」なのです。
(余談ですが「ウィンナコーヒー」も同じ由来。ただし日本独自の呼び名であるため海外では通用しないそう。)
「ソーセージ」というカテゴリの中の「ウィンナー」
ウィンナーと同じように「フランクフルト」はドイツのフランクフルト発祥。
「ボロニア」はイタリアのボローニャ発祥などと様々な種類がありますが、
どれもこれも「ソーセージ」ということになります!
何の腸に詰めるかによって、ソーセージの呼び方が変わる?!
ウィンナーソーセージ
羊腸を使用(太さ20mm未満)
フランクフルトソーセージ
豚腸を使用(太さ20mm以上36mm未満)
ボロニアソーセージ
牛腸を使用(太さ36mm以上)
ソーセージの名前は、製法の違いではなく何の腸を使用するかで名前が変わります。
ですが、最近では、人工の皮(ケーシング)を用いるものがほとんどであるため、日本では日本農林規格(JAS)によって使った”腸の種類”ではなく”太さ”の違いによって呼び方を変えるようになりました。
意外に知らない!?ソーセージの種類や豆知識
「チョリソ」って?
「チョリソ」はスペイン・イベリア半島発祥のソーセージであり、細かく刻んだ(挽かない)豚肉に塩を混ぜパプリカやニンニクなどの香辛料を加え腸詰めにしたものです。
本場スペインのチョリソは辛みが少ない
メキシコ経由で日本に伝わったため、現在でも辛いソーセージが「チョリソ」というのが日本では一般的ですが、あくまで”刻んだ豚肉”を使ったものが「チョリソ」
「サラミ」や「カルパス」
「サラミ」や「カルパス」といった「ドライソーセージ」はその名の通り乾燥させて作ったものです。
その違いは「主成分」と「水分量」
サラミ=ドライソーセージ(イタリア発祥)
・代表的なドライソーセージのひとつで、長期乾燥させて作るため(くん製しない)長期保存が可能なソーセージです。
・水分量が35%以下 ・豚肉と牛肉を使用
カルパス=セミドライソーセージ(ロシア発祥)
・黒こしょうやガーリックなどを加え乾燥し、ボイルしたもの
・水分量が35%より多く55%以下 ・豚肉と牛肉、サラミに比べ鶏肉も使用
知らなかった!実は日本生まれ「魚肉ソーセージ」
今では「ギョニソ」「魚ソ」などと呼ばれ広く愛されているされている魚肉ソーセージですが、なんと日本生まれ!
当時はまだハムやソーセージは高価な食べ物であったため、魚肉を使ってなんとかハムやソーセージのようなものができないかという発想から生まれたそう。
洋食の普及への対応で魚肉の保存性向上を狙い大正時代に開発が進められ戦前から実用化を目指し、昭和27年に全国販売がスタートし、以来50年以上の超ロングセラーとなったそうです。
魚が主原料なので、低カロリー高タンパクで効率的に栄養補給出来る上、美味しくて、安い!そんな素敵な食品「魚肉ソーセージ」は日本オリジナルのソーセージだったんですね。
まとめ
- 「ウィンナー」はたくさんある「ソーセージ」の一種であるということ
- 詰める腸の種類や太さによって呼び方が変わっていた!
- 本場スペインのチョリソは辛みが少なく辛いソーセージ=「チョリソ」というわけではない
- 「サラミ」と「カルパス」の違いは、”主成分”と”水分量”だった
- 「魚肉ソーセージ」は日本発祥!