- ちゃんと洗っているにも関わらず、フケが出てしまう。
- 体質か遺伝なのか、昔からフケが出やすい。
- 人から指摘されて、恥ずかしい思いをした。
- 冬になると、粉っぽいフケが出る。
- ベタッとした、かたまりのようなフケが出る。
といった悩みを抱える方は多いのではないでしょうか?
自分では、どう対処したらいいのか分からない・・・。そもそも、フケってどうして出るの?
今回は、そんな気になる「フケの原因」からフケへの対処方法をご紹介したいと思います。
フケとは?
フケとは、ターンオーバー(新陳代謝)により、頭皮の角質が剥がれ落ちたもののことを言います。
通常、目に見えないくらいの小さな垢となって剥がれ落ちるため、健康な頭皮の場合、ほとんど気になることはありません。
しかし、ターンオーバーが何らかの原因により早まってしまうと、目に見える大きな細胞(角質)となって剥がれ落ちます。
これが「フケ」の正体です。
あなたのフケのタイプはどっち?
フケは「脂性フケ」と「乾性フケ」2つのタイプに分けられます。
タイプによって、原因も異なりますので、詳しくみていきましょう。
べたつき地肌が原因(脂性フケ)
脂性フケとは、古くなった角質細胞と皮脂が混ざりあい、ベタベタとしているのが特徴のフケです。
皮脂が何らかの原因により過剰に分泌されることで、皮脂を栄養としているマラセチア菌という常在菌が過剰に繁殖し、地肌のターンオーバーが乱れてしまっていることが原因です。
べたつき地肌の主な特徴
- 夕方になると、髪がべったりする
- 髪を洗ってもすっきりしない
- 地肌のニオイが気になる
乾燥地肌が原因(乾性フケ)
乾性フケとは、頭をかくと、雪のようにパラパラと落ちてくるフケです。
乾性フケの方は、地肌が乾燥しているために、ターンオーバーが早まり、細胞(角質)が剥がれやすくなっていることが原因です。
乾燥地肌の主な特徴
- 頭皮が乾燥している
- 冬になるとフケが出やすい
- 頭にかゆみが出ることが多い
- 頭をよく掻く
脂性タイプのフケの原因
洗いすぎによるもの
頭皮のべたつきやフケが気になるあまり、洗浄力の強いシャンプーを使ったり、1日に何度も髪を洗ったりしていませんか?
洗浄力の強いシャンプーを使ったり、髪を洗いすぎると、本来必要な皮脂まで落としてしまうため、頭皮は皮脂不足になります。
皮脂が足らななくなった頭皮は、それを補おうと、皮脂を過剰に分泌してしまうため、余計べたついてしまい、フケが出やすくなってしまいます。
ストレスや睡眠不足によるもの
ストレスや睡眠不足が続くと、自律神経やホルモンバランスが乱れてしまうため、アドレナリンが大量に分泌されます。
アドレナリンが大量に分泌されると、体内の活性酸素が増加し、皮脂が過剰に分泌されるため、フケが出やすくなってしまいます。
食生活の乱れ
皮脂の分泌量は、食生活と大きな関わりがあります。
皮脂は、体内の中性脂肪を始めとする、脂肪が多ければ多いほど、体外に排出されるため、脂肪の元となる、脂質や糖質を多く摂取していると、当然ながら、皮脂の分泌量が増えます。
そのため、食生活が乱れている方は、頭皮がべたつきやすく、フケが出やすくなってしまいます。
不潔・不衛生である
洗髪を毎日行わない場合、分泌された皮脂が洗髪により取り除かれないため、当然ですが、頭皮はべたつき、フケを発生させてしまう原因になります。
また、寝ている枕やシーツ、ブラシ、帽子、ヘルメットなどを不衛生な状態にしておくと、フケの原因菌であるマラセチア菌が増殖し、フケの原因となってしまいます。
気候や季節的要因
夏場は気温や湿度が高いために、皮脂が出やすくなります。
皮脂量が増加した頭皮は、フケの原因菌であるマラセチア菌が繁殖するのに絶好の環境であるために、夏場はフケが出やすくなります。
乾性タイプのフケの原因
洗いすぎによるもの
洗浄力が強いシャンプーを使っていると、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうため、地肌が乾燥しやすくなったり、荒れやすくなったりします。
乾性フケの原因は、頭皮の乾燥や頭皮トラブルですので、これによりフケが発生していると考えられます。
ストレス・運動不足・睡眠不足などによる体調不良
過度なストレス、運動不足、睡眠不足などが続くと、自律神経の働きが弱まり、リンパや循環器などといった「体のめぐり」が悪くなります。
血行不良が起こると、頭皮に十分な栄養や酸素が行き届かなくなるため、頭皮トラブルを起こしやすく、乾性フケも発生しやすくなってしまいます。
食生活の乱れ
頭皮にも栄養が必要です。しかし、偏った食生活を行っていると、頭皮に十分な栄養が行き届かず、頭皮の免疫力が下がってしまいます。
これにより、頭皮が乾燥したり、フケの原因菌の増殖を招いてしまっていることが原因として考えられます。
パーマやカラーによる頭皮のダメージ
パーマやカラー剤などは、髪だけではなく頭皮にも大きなダメージを与えてしまいます。
頭皮がダメージを受けると、角質層に十分な水分を保持できなくなるため、乾燥しやくなります。
頭皮が乾燥すると、角質が剥がれやすくなるため、フケの原因となってしまいます。
フケの治療は病院に行くべき?
フケを治したいけど、病院に行ったほうが良いのか迷っているという方も多いのではないでしょうか。
実は、フケは原因がまだ完全には解明されていない、治療法が確立されていない病気です。
そのため、病院に行ったから、治療薬を飲んだからといって、必ず治るというわけではありません。
また、再発しやすい病気でもあるため、治療薬で一時的に治っても、再発の可能性は十分にあります。
この事を理解した上で、病院で治療するか、まずは自分でできることを試してみるか判断すると良いでしょう。
フケの対処法・対策
べたつき地肌の対処方法(脂性フケ)
食生活の改善
糖質・脂質の摂りすぎは、皮脂過剰の原因となりますので、まずは、食生活を見直してみましょう。
また、ビタミンBや亜鉛が不足すると、マセラチア菌が増殖しやすくなりますので、ビタミンBや亜鉛を含む食材を積極的に摂取しましょう。
食事で摂取するのが難しいという方は、これらのサプリメントを毎日飲み続けると良いでしょう。
シャンプーの見直し
界面活性剤が多く含まれている、洗浄力の強いシャンプーを使っていると、本来必要な皮脂まで落とてしまうため、皮脂不足を起こしてしまいます。頭皮に皮脂が不足すると、それを補おうと、皮脂が過剰に分泌されます。
このような、皮脂過剰を起こさないためにも、シャンプーを見直す必要があります。
選ぶ際のポイントは「原因菌の発生を抑制してくれるもの」「過剰に分泌された皮脂を落とし、必要な皮脂は残してくれるもの」が理想的です。
成分としては、ミコナゾール硝酸塩、ジンクピリチオンが含まれている、薬用(抗真菌)シャンプーが効果的です。
清潔に保つ
不潔な状態を続けるということは、フケの原因菌であるマセラチア菌の繁殖を許してしまうことになり、フケを発生させやすくします。
1日に1回はきちんと洗髪し、頭皮を清潔に保つようにしてください。
また、枕やシーツ、帽子やブラシなど(頭に触れるもの)にも菌は繁殖します。そのため、これらも清潔に保つように心がけて下さい。
乾燥地肌の対処方法(乾性フケ)
シャンプーを見直す
脂性タイプの人と同じく、シャンプーを見直すことで改善される可能性が高いです。
洗浄力の強いシャンプーを使っていると、必要な皮脂まで落としてしまうため、頭皮が乾燥してしまいます。
乾燥地肌の方のシャンプーを選びのポイントは「刺激が少ないもの」 「頭皮に必要な皮脂を残してくれるもの」「頭皮に潤いを与えるてくれるもの」の3点が重要になります。
石油系、高級アルコール系のシャンプーは避け、 アミノ酸系や弱酸性系のシャンプーを選ぶと良いでしょう。
ストレス・運動不足・睡眠不足を解消する
ストレスや睡眠不足、運動不足が続くと、体に不調をきたすだけではなく、頭皮トラブルの原因となってしまいます。
ストレスを解消をする、時間が取れる時にしっかり睡眠をとる、適度な運動をし、自律神経やホルモンバランスを整えてあげる必要があります。
自分にあった息抜き方法、時間の使い方などを見つけてみることから始めてみましょう。
食生活を見直す
偏った食事をしているという方は、まず食生活を見直すことが大切です。
特に、野菜不足は乾燥の原因となってしまいますので、野菜を多めに摂るように心がけ、バランスの摂れた食事をするようにしましょう。
まとめ
フケの主な原因は「脂性フケ」「乾性フケ」どちらも生活習慣によるものです。
そのため、どちらのタイプの改善・対処法も生活改善がメインとなります。
しかし、習慣づいているものをいきなり変えるというのは難しいと思いますので、まずは、少しずつ今までの当たり前を変えることから始めてはいかがでしょうか。